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2014/10/14
力が入っている?
カテゴリ:ブログ
こんばんは
ひろ歯科クリニック 溝口 です。

最近、治療中に気付けば、
ふと、歯を食いしばっていることがよくあります。

この歯を食いしばる行為は、
良くないと分かっていても、つい力が入ってしまいます。

このような習癖を、TCHといい、
"Tooth Contacting Habit"(歯列接触癖)の略で、
上下の歯を "持続的に" 接触させる癖のことです。

上下の歯の接触と聞くと、一般的には「歯ぎしり」を思い浮かべる方が多いと思いますが、
実際には、グッと強い力でかみ締めや食いしばりを行わなくても、
上下の歯が接触する程度でも筋の緊張・疲労が生じます。

上下の歯は何もしていない時は接触しておらず、離れており、
会話や食事をする際に接触する時間を含めても、
接触しているのは 「1日20分程度」 が正常だと言われています。

上下の歯の接触時間が長くなると、
筋肉の緊張や疲労、顎関節への負担が増え、
顎関節症状(顎の疲労感,歯の違和感,口が開きにくいなど)や、
様々な不定愁訴に関わっている可能性が考えられています。

TCHは、テレビを見ている時や長時間パソコンをしている時などに起こりやすいので、
テレビやパソコンの隅に何らかのシールや写真などを貼っておき、
それを見たら上下の歯が接触していないかどうかを確認し、
もし接触していたら離すということを繰り返すという方法があります。
これを、リマインダーと言います。

TCHがあっても問題が出ないケースも多くあります。
問題が出なければTCHはただの「癖」ですので、特に気にする必要はありません。

ただ、顎の疲労感や肩こりなどの不定愁訴にTCHが影響している可能性がある場合もありますので、そういった症状に悩まされている時は歯を削ったりする前に、
TCHの改善に取り組む価値はあるかと思います。

こういったことが分かっている歯科医の私でも、
ついつい起こしていますのが、習慣癖の恐ろしいところですね。

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